皆さま、ゴールデンウイーク満喫しておりますか?
田中商店は、ありがたいことにお仕事です。
たまには、瀬戸内の海を見ながらいろいろと思うことを改めてブログで伝えます。
町と人と酒と題して、私達の思いです。
田中商店の思い
町
広島県東部福山市の南部の沼隈町、瀬戸内海に面した温暖な気候風土に恵まれ、県内有数のぶどうの産地だ。
この地沼隈町中山南にて大正4年創業、リアカーを引いての行商から始め、野菜・日用品・薪など町の生活を支える商人として歩んできた。昭和46年に酒類販売免許を取得し店内での角打ちも行い、造船所などの職人の憩いの場として賑わう。同時期に沼隈町山南地区で産業としての葡萄栽培が開始、その後農家の数も増え県内有数の産地となる。
田中商店も昭和60年頃より葡萄の販売に携わる。その後酒類の自由化により安売り競争もあったが、沼隈葡萄を軸に、価格に左右されないこだわりのものを伝える商いを、良い人がつくる良きものはお客様に感動を呼び喜びを与える。日本酒も焼酎もワインも農作物からできるもの、まっすぐでぶれないものづくりは必ず良いお酒ができる。そんな良き造り手とお酒に出会い感動した思いをお客様に伝え、お酒を通して造り手と消費者を繋げる役割を酒屋(伝え手)として大切にしたい。
人
小さな町の小さな酒屋には、小さな子供からお年寄りまでたくさんの人が集まる。お年寄りは昔の良き時代を語り、この町の歴史や文化を支える。町の子供たちとは、誕生から成人するまでを見届けることができる。そこには笑いあり涙あり、時には怒りもあり、数えきれないほどの出会いと感動がある。
小さなコミュニティから生まれる出来事を身近に感じられるのが、私たち小さな酒屋だと思う。
酒屋としても、多くの蔵元やワイナリーの人たちと出会い、そこで酒を呑み夢を語り、泣いたり笑ったり、多くの出会いを経験しました。もちろんこれからもお酒を通じてたくさんの出会いを経験し、その経験をたくさんのお客様に伝え、喜びを与えたい。
酒
昔は、酒屋として右から左に何でも売れれば良いと思う時代もあった。
しかし沼隈葡萄を販売することにより、美味しいものは人を感動させること、そこには造り手の思いやこだわり、そしてストーリーがある。
商人として伝えることは何か?売ることよりも先に伝えることがあるだろう。伝えた先にはきっと喜びがある、その喜びが対価となる。
2000年より自社PBの「沼南ワイン」を販売。自ら畑を借りマスカットベリーAを作ることにより生産者の苦労を知り、沼隈ぶどうへの思いも強くなりお客様への伝え方にも力が入る。
お酒も同じで、農産物を作る生産者がいて、酒造りがある。かかわるすべての人が同じ思いでこだわりぬくことの苦労と疲労はとても言葉では言い表せないものだ。ただ私たち酒屋は、出会った蔵元・ワイナリーの思いやストーリーを伝える役割がある。
そのために自分で選んだ造り手の最高の1本をお客様に伝えたい
そして「酒は人を呼び、友をつくる」